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2004年 06月 06日

じゃんけん、ポイ!

コメディの醍醐味の一つに、「ミスマッチ」というものがある。
「この組み合わせは絶対に変!」「微妙に変!」という異なる要素が、
どういうわけか一緒になってしまった極限状況のことをいう。
今日のカット・アップは、「じゃんけん、ポイ!」という言葉。
この言葉は、意外なことに、フランスが舞台の映画に登場する。
その映画は『艶笑・パリ武装娼館』。
物語の設定は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに占領されている最中の
花の都パリ。そのパリ市街にある高級娼館の娼婦たちが、祖国を自分たちの
手に取り戻すため、色仕掛けに満ちた知謀・策謀を駆使して、レジスタンスに
参加するというストーリー。
ここまで書いた中にも、ミスマッチは満載だ。
「パリ」と「武装」。「武装」と「娼館」。「娼婦」と「レジスタンス」など。
実に意外性に富む笑いの世界が展開されている。
さらに見どころとなっているのは、あの『ピンクパンサー』の名優ピーター・
セラーズが一人六役を演じていること。その幅たるやスゴイ。
「ヒットラー」「ゲシュタポ高官」「英国スパイ」など、相反するキャラに
不思議なほど自然に成りきっている。
そして極めつけが、日本の皇太子キョートだろう。
ユダヤ系英国人のセラーズが、黄色人種に成りきっているのだから。
もちろん日本語を喋っている。
皇太子キョートは、娼館にやってくると、尼さんのコスプレをした娼婦
(「尼さん」と「娼婦」も ミスマッチだが‥‥)と、部屋にしけこむことに。
そして、ドアの向こうからイチャつく声が聞こえてくるのだが、そのうちに、
「じゃんけん、ポイ!」という声!野球拳を始めたのだ!
「ナチス・ドイツ占領下の花の都パリの高級娼館にて日本の皇太子が尼さんの
コスプレをした娼婦と野球拳」
このミスマッチは何だかスゴイことになってしまっている‥‥。
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by yasunari_suda | 2004-06-06 11:55 | コメディの研究


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