2006年 03月 20日
この数日、 モンティ・パイソンの実用性ということを考えている。 90年代の後半までは、 モンティ・パイソンといえば、かなり微妙な存在だった。 特に日本では。 まず第一に資本主義との相性が悪かった。 パイソンもの=儲からないという烙印がくっきり押されていた。 それにドラッグのようにヤバい雰囲気もあった。 だから、TVやラジオや出版社での打ち合わせで、 モンティ・パイソンという言葉は、一種のタブー・ワードだったのである。 23歳の時、ぼくは大阪の或る会社の企画会議で、 「モンティ・パイソンのようなコント番組」の企画書を提出したら、 空手4段のプロデューサーに「このアンデパンダンが!」と怒鳴られ、 直後に放たれた回し蹴りで意識不明になったことがある。 それくらいヤバイ空気があった。 そんな状況が99年頃から一変したのには驚いた。 自腹を斬って、ロンドンに飛び、パイソン事務所と契約を結んだり、 大英図書館にこもったりして書き上げた 拙著『モンティ・パイソン大全』以降、パイソンものは、 堅く売れるという評価がほぼ定着したようだ。 いまや、かなりレアなDVD/ビデオ/書籍の日本版が売られている。 そんなパイソンの単なる娯楽を超えたところにある実用性について。 なんだか妙な世の中になってきたな〜。
by yasunari_suda
| 2006-03-20 13:23
| コメディライター旅日記
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