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2005年 07月 29日

ジャック・タチの映画の音楽を脳みその中のBGMにする

零細企業を経営している者にとって、
月末は、ある意味、特殊な日。
いつもは、ゆる〜く音楽かけながら仕事してるのに、
この日だけは、銀行の行列に並ばなくてはいけません。
それも3つも。
銀行の行列は、けっこう微妙なんですよね。
あんまり陽気な人はいません。
ため息ついている人は割といる。
挙動不審の人もいる。
窓口で怒鳴っている人も。
楽しそうな人はいませんね。
というか、楽しそうにすると、狙われそうな気が
するのか、本当は楽しい人も楽しくないような顔を
つくっているような気がする。
病院の待合室ともまた違う微妙なこそこそ感に覆われているような気が。
いつもは豪快な農大の相撲部のお兄ちゃんも、
なんだか手芸部の人みたいなオーラを出している。
「時代がオレについてくる!」と豪語してはばからない
イケイケ人気店のオーナーまで、なんだか神妙な顔。
周囲の人間全員が泥棒に見えているような目つきの悪い
おばあさんがキョロキョロギロッ!っとしながら
ATMを操作していたり。
銀行の外で見かけると、ふくよかなにこやかな
おばあさんだったりするのに、月末の銀行では、ちょっと変わる。
本当にお金って一体なんなんでしょうね?
お金ってものは、謎の多いものです。
これまでに読んで面白かったお金の本、
『ゴールド〜金と人間の文明史』(日本経済新聞社)
『地域通貨』(NHK出版/嵯峨生馬・著)。
お金ってものが、人間と同じように生きていることが
よくわかり、人間がお金とともに進化したことも良くわかる
二冊です。
お金の発明とともに、それまでは存在しなかった欲望や
矛盾が人間と社会の中に入り込んできて、妙な複雑な文化や
ドラマが生まれてきたように思えます。
幸福を呼ぶこともあれば不幸を呼ぶこともあるお金のある
銀行の風景を楽しむ方法は、
フランスのコメディアン、ジャック・タチの映画
『ぼくの伯父さん』のテーマみたいな曲を思い出して、
脳みその中でかけてみることです。
すると、ちょっと殺伐とした風景が、逆におかしみのある
風景に変わって見えるから不思議です。
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by yasunari_suda | 2005-07-29 12:17 | コメディライター旅日記


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