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2005年 11月 27日

ある日のパーティー

いつも番組やムービーや出版やラジオやWEBなどの仕事で
お世話になっているクリエイターさんや、
その他の色んな方々がやってくるパーティーを上馬のbar で行いました。
日頃の感謝の気持ちをハンガリー料理に込めて、
前夜から自宅のオーブンをフル稼働してみました。
ちゃんと作るのは、2年ぶりなので、プチ失敗を繰り返しながら、
なんとかカタチになったような気がします(ほんとかな?)。


焼いてます。
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まだまだ仕込み中です。
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お店に到着。盛りつけてみました。
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アングルを変えてみました。
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この後、ぼちぼち人が来はじめて、ほどなく満員に。
この日も、いろんな面白い人たちがやってきた。
棋士の高野秀行さんが、着物美人の編集長と若い編集者嬢とご来店。
ロンドンで何とかいう広告賞を受賞して戻ってきたばかりのジェフとモデルのような彼女。
役者さん、プロデューサー、各種クリエイター、ご近所の方々などなどの異人種の集い。
と、感動を呼ぶ差し入れの数々。
渋谷の道玄坂・清香園の社長であり、
経堂「まだん陶房」主催の陶芸作家・李康則先生から
豚のプルコギと3日前に穫りたてを漬け込んだ絶品キムチ(カクテキ)を山盛り。
いつもデザイン仕事などでお世話になっている西郷輝彦さんから、
いま、かなり手に入り難くなった幻の焼酎・村尾。
ありがとうございました。
深夜まで、30名くらいが、まったり、飲んだり食べたり喋ったり。
松尾貴史さんも加わり、午前3時まで、日本近代史の深いレアな話や芸人の話や、
「どうしてそんなことまで知ってるんですか?」な話など、あれあこれや。
姉歯一級建築士が関わっていた倒壊危険性のある建築物は、
また多数あるはずで、「氷山の一角」ならぬ「ヒューザーの一角」と、松尾さん。
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by yasunari_suda | 2005-11-27 16:45
2005年 11月 24日

11月13日の週は


【某日】
午前中、遠藤書店・農大通り店で、以前から探していた本と出会う。
『啓蒙のユートピア』(第一巻)

他には、スターケルの『よい戦争』、つげ義春『貧困旅行記』、
有吉佐和子『針(しんみょう)女』、紀田純一郎『本の環境学』、
ジェイムズ・シュリーヴ『ザ・ゲノム・ビジネス』など。

午後、西郷輝彦さんが来社。
大里圭介さんとロゴや名刺デザインの打ち合わせ。
方向性が見えてくる。
ところで、最近、
西郷さんのブログの文章にはまっている。
いつも自然体の西郷さんの人柄そのものがにじみ出る言文一致の文体は、
骨があって、滑らかで、とても粋。

夜、頭にドライブをかけて、幾つかの案件を捌く。


【某日】
新しく立ち上がったキャラクター・アニメの原案仕事。
合間に勝新太郎が主演した『兵隊やくざ』

増村保造・監督は、第二次世界大戦後に起きたリアリズム映画のムーブメント、
ネオリアレズモの時代にローマ郊外のチネチッタ・スタジオに長期滞在して、
その伝説の映画作法を吸収した人らしい。
爽快なエンターテインメントであり、滑稽と悲惨が複雑に絡み合う絶品コメディ。
底流に流れる反戦メッセージも骨太。
いい映画。

夜、あるweb-site のサイトマップ+コピー一式を書き殴って完成させる。


【某日】
夕方、家族で、経堂5丁目に残る、湧き水の出る池を取り囲む原生林へ。
いつもは閉め切られているのが、今日は、一般にも公開されている。
トラスト運動をされている気のいいオバアさん二人が、とてもチャーミングで
いい気分になる。この辺りのお金持ちのオバアさん特有の妙なプライド感は、
見受けられない。もっと自分の筋肉で地面に立っている様子がする。
自分以外の何か素敵なもののために無償で時間と労力を割けるゆとり。
お二人の自然な豊かさのある笑顔と振る舞いを見ていて、
それが本当のゆとりある老後なのではないかと感じる。
こういう人たちは、国や企業が人工的に作った介護システムが充分でなくても、
子供や孫や、近所の若い人たちが、
“思わず顔を見たくなる&声を聞きたくなる”とか
“思わず多めに作った野菜の煮物を届けたくなる”とか
“車いす生活になっても思わず一緒に散歩したくなる”とか、
そういうことになるのではないか。
金や社会的序列よりも、現実の具体的な日常の幸福感に直結するもの。
それは、キャラなのではないかと長年に渡って考え続けている仮説の自説を
裏付けられたような気がする。

事務所に戻って、仕事を捌く。

夜、ご近所の放送作家の山名宏和さん宅にお邪魔。週末の晩ご飯。
かなりのレア・ルートで入手された新潟のお酒が絶品。
ちょっとこんなの飲んだことないぞ!という感じ。
いろんな話をして、ほろ酔いで、住宅地を抜けて帰宅。

CSの映画とドキュメンタリーを見る。

【某日】
バー・クローズドで、「カルト・コメディ・ナイト」と題したパーティー。
ぼくが脚本を担当した
『コミカル・イソッピィ』というCGアニメのDVDを
出してくださったソニー・ミュージックさんが、美味しい料理を用意してくださる。
CGクリエイター、メディア関係者、レーベル、その他いろんな人たちが、
40人ほど集まって、いい感じで深夜まで盛り上がる。
あの『菅井君と家族石』のプロデューサー、ドングリ・ソフトの竹内さんも
お越しになるなど、かなり濃厚な面々が、いい雰囲気で。
『スマ・ステーション』の生放送を終えた
松尾貴史さんも合流。
縦横無尽にクリエーティブな話が楽しかった。
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by yasunari_suda | 2005-11-24 12:11 | コミュニティ論
2005年 11月 22日

NIZAN へ

農大通りの裏通りで1974年から営業していた
経堂伝説のcafe NIZAN。
蔦の絡まる古い町医者の建物は、外側も内側も雰囲気ありました。
数年前に立て替えに伴ってなくなり、
風の噂に麻布十番に移転したと聞いていましたが、
先日、西麻布の地中海料理を楽しんで、麻布十番に移動したところで遭遇。
一度、経堂・西通りのからから亭でご一緒したことのあるマスターとママさんに
お久しぶりにお会いしました。

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by yasunari_suda | 2005-11-22 17:21 | コミュニティ論
2005年 11月 18日

亡命ロシア料理

『亡命ロシア料理』という愛読書がある。
仕事場の机の背後の本棚にいつも置いているので
座右の書ではなく座後の書である。
この本、1970年代、ソ連の時代にロシアからアメリカに亡命した
二人の文芸評論家が、祖国ロシアの料理を想って書いた本だが、
そんな二人の複雑な状況や心境が、
まるでジャック・タチのコメディのような”ほんわか”した、
それでいて研ぎすまされた文章に仕上げられているのが、
実に素晴らしい一冊である。

大好きな一節は、
「国際主義の理想がわれらの祖国で実現したのは、料理の分野だけだった」

ニューヨークで活躍を続ける二人のことを考えていると、
もう一人、亡命ニューヨーカーのことを思い出した。
その名は、ティ−ボー・カルマン。
彼が設立したデザイン・スタジオ M&CO. は、
実は、弊社・大日本生ゲノムのモデルとも言える理想的な会社である。

5年前の秋、ニューヨークに行き、ティ−ボー・カルマンの残り香を取材して
書いた文章を掘り起こしてみました。
ここです
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by yasunari_suda | 2005-11-18 17:01 | コメディライター旅日記
2005年 11月 17日

個人サイトを熟成させること

この数日、あれやこれやの雑務の合間に、
個人サイトの構想を練っていた。
プロフィールのところに
ここ数年の主な仕事と仕事に関する考え方などをまとめ、
comedy
communication
community   
3つの項目は、新しい試みを紹介するスペースにする。
そして、日々、考えていることは、架空のbar の blog を作り、
そこでの対話をベースにアイディアを熟成させることにした。
new comedy  bar
new communication bar
new community bar   
ということになる。
今週末くらいから色んなネタを放り込みたいと考えております。
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by yasunari_suda | 2005-11-17 16:21 | コメディライター旅日記
2005年 11月 11日

脚本を担当したCGアニメが放映開始に

いま流行りのドキュ・コメ。
ドキュメンタリー・コメディ。
ブタヅカといいまして、蟻塚のパロディです。
どうぞ、ご贔屓に。
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by yasunari_suda | 2005-11-11 18:34 | コメディライター旅日記
2005年 11月 10日

経堂の幻のギョウザ

【某日】
近所の放送作家の小林さんと昼飯を食う。
場所は、経堂五丁目交差点近くの昔ながらの名店・北満飯店。
ペーマン・ハンテンと読みます。
昔から噂を聞いて探していたんだけど、経堂のことなら路地という路地が
頭に入っているぼくも発見できないでいた幻の店に小林さんのナビで。
ほんと。『ガロ』とかに出ていたような昔ながらの佇まい。
地に足のついたデザイン。
真っ赤なカウンタ−に座ると、映画のセットに紛れ込んだ気分になる。
厨房には、年配のオバさんが一人。
ビールを頼むと、キューリ に味の素をさっと振りかけて出してくれる。
化学調味料。が、しかし、昭和の香りと味である。いいんじゃないか。
オバさんが、タッパーから大きな、ほどよく発酵中の生地を取り出し、豪快に切る。
そいつを伸ばして、皮を作るのだ。
具を詰めて丸めて、これも昔ながらの円い黒々とした鉄鍋で蒸し焼きにしてくれる。
できあがったギョウザは、ちょっとビックリ。
ぶ厚い皮に漲るもっちり感。
北満というのは、北部満州ってことのようだ。
暖簾に「大陸の味」って書いてあったし。
具は、挽肉はゴロゴロ感が残っている、野菜もシャキシャキ感が残っている。
スープと一緒にもっちり皮のなかに閉じ込められている。
つまり、熱々のできたてを食べてみると、
もちもちはふはふもぐもぐしゃきしゃきじゅわ〜っ 
って至福のドラマが繰り広げられるわけですな。
たしかに大陸の味ですな。
店内には東北の言葉を話すオジサンが数人。
独特のドラマがありそうな、
一日でも長くやって欲しい貴重なお店ですね。
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by yasunari_suda | 2005-11-10 21:33 | コミュニティ論
2005年 11月 07日

11月第2週のあれこれ と 経堂のラーメン 松原の抜け道

11月第2週

【某日】
今日は、損をしたような気になったり、得をしたような気になったり、
そんなジェットコースターの上にいるような一日だった。

昼下がり、妻から電話。
「きれいな虹でてるでぇ!」とのこと。
が、今日中に処理しないといけない案件が終わらない。
気がつけば夕暮れ時。
外に出たが、虹はとっくに見えなくなっている。損した気分。
その後、近所の100円ショップに。
すると、地元の文房具店の息子が文房具を買っているところに出くわす。
かなり得した気分。
アペルでコーヒーを飲みながら、いろいろ考える。
と、2003年の正月に書いたラジオ向け新作落語のことを思い出す。
やったことを完全に忘れていた。
ニッポン放送の森永卓郎さんの経済番組の新春特番。
地域通貨をテーマにした落語とコントのみで構成する60分という
実験的な番組だった。
そして、演じてくださったのは、われわれ70年代からの深夜ラジオ世代には
神様のような存在の笑福亭鶴光師匠。
これもかなり得した気分になる。
事務所で仕事が一段落した後、時計を見ると10時。
サウナに入ってここのところの疲れを癒そうと、少し離れた温泉の出る銭湯へ。
しかし、運悪く。この日は、一年に何回かある月曜・火曜の連休だった。
損した気分になりながら、買い物を家に届け、事務所へ戻る。
帰り道、太田尻家に寄ってしまう。
カウンターに野崎さん夫妻、稲垣さん。
東京タワーの話、韓国の食の話、歴史の話、ネコの話、酉の市の話、
見世物小屋の話、ものすごく涙もろい人の話など、めくるめく時間。得した気分で帰宅。
妻の映像編集をすこし見学して眠る。


と、ラーメン戦争が勃発している経堂で見つけた
珍しいラーメンです。
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と、松原の抜け道・けもの道です。
経堂の抜け道・けもの道は、こちら
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by yasunari_suda | 2005-11-07 23:53 | コメディライター旅日記
2005年 11月 06日

◇11月第一週・週末あれこれ

◇11月第一週・週末

【某日】
朝から執筆&プランニング作業。
事務所着が10時すぎ。燃えるゴミの回収に間に合わなかった!
豪徳寺サクラベーカリーのタイ風焼きそばパンをパクつきながら仕事の態勢へ。
しかし、構想を練る際に読む本は、あんまり仕事とは関係ないように見える本。
『マヨネーズ大全』
『ひろい世界のかたすみで』
『民間防衛』
『韓国 仮面劇の世界』
『日本発狂』(手塚治虫)
J-wave を聴きながら、DJ喋りの紋切り型について考えながら、本を読みながら、
事務所をうろうろしながら、なにやら文章を書き殴っている。
昼間、事務所に経堂近辺の若い男の子・女の子が集まってくる。
うちの番組のロケで演技をするらしい。うち一人は役者さん。
それにしても、経堂近辺には、役者が多い。人材の宝庫である。
昼間、遠藤書店・農大通り店を撮影に使わせていただくので、立ち会い。
お世話になりっぱなしの店長さんに大感謝です。
夕方まで、仕事の続きをして、
「つきや酒店」でオススメのワインを仕入れて、上馬のbar closed へ。
今夜は、モンティ・パイソン・ナイト。
こんな本が出たのをきっかけにした、まあ、単なるゆる〜い飲み会ですが。
いろんな人が来て盛り上がる。
日本のパイソニアンなら誰でも知っている、あの田口重雄さんも来店。
深夜に、これまた第一世代の編集者・湯澤和彦さんとテーブルを囲み話の花が咲く。
感じたのは、東京12チャンネルの放送を既に子供ではない高校生くらいの時に
リアルタイムで見てパイソンに感化され、その後しっかり大人として仕事をされて
こられた第一世代の方々は、本当に話が面白い。特有の熟成の旨味である。
マジック・ナポレオンズ、パルト小石師匠の生マジックを見るという幸運に興奮して
いた人がたくさんおられました。


【某日】
近所のパン屋さんとカフェがくっついた店で家族ブランチ。
その後、事務所で、執筆&プランニング作業。
『読むことの歴史』を読みはじめる。
夕方から中野ブロードウェイへ。
子供が少し大きくなったら、ディズニーランドよりも、ここだ!
と、思ってしまう。
最近のデジタル映像機材の状況についてチェック。
ハンディカムの掘り出し物を一台手に入れて、新宿へ。
いま、写真とドキュメンタリー融合させた、エンターテインメント作品で
お世話になっている写真家・ジャーナリストの木村聡さんと会い、ハンディカムを託す。
この水曜日からガーナ経由でリベリア入りする木村さん。
生ゲノムは、そこで撮った作品をもとに、映像コンテンツを製作する予定。
かれこれ10年来の付き合いになる木村さんと、濃い時間。
最初は、定番の喫茶店NEW TOPS。最後は、浪漫房。
ベトナムやバルカン、特にジプシーと過ごした豊富な体験を持つ木村さんは、
いつ会ってもオモシロイ。
月島の昔ながらの長屋のご自宅には、さるグローバル企業の重鎮から
アボリジニーのオネエちゃんまで、幅広い面々が訪れるから、
人付き合いの多い我が家も太刀打ちのできないスゴさである。
日本中の漁師に友人・知人がいて、マグロ漁船やスケソウダラ船、 
どこかのツキンボ漁の船など、あらゆる漁の現場をこってり取材して、
どんなグルメ評論家よりも現場の漁師に近い“生魚”を味わってきた木村さんは、
嵐が近づく大揺れの漁船の上で、バクバク飯を食える才能の持ち主。
こんな著書もあります)
話していると、世の中のグルメ評論すべてが浅薄な気がしてきてしまう。
世の中の食材にウマい・マズいの序列を付けることは野暮じゃないのかと、
思えてくる。
いちばんウマいビールは喉が渇いた時のビールで、
あの沢村貞子も客人を手料理でもてなす時は、
「わざとゆっくり作って、相手を空腹にさせると、みんな美味しく食べてくれる」と、
あるエッセイ本に書いていた。
木村さんが最近取材した築地の一流といわれる寿司屋のオヤジは、
「この店で美味しく食べるにはどうしたらいいか?」というライターの質問に対して、

「腹をへらして来い」

と、これ以上ないほどの正しい男前な言葉を発せられたそうだ。

そんな話をエスカレートさせるうちに、実は、いちばんのグルメは野生動物なのでは
という気になってきた。
たぶん、そうだと思う。いちばんウマいサバを食っているのは、近海のマグロだ。
いちばんウマい秋鮭を食っているのは、北海道のヒグマだ。
いちばんウマいモツを食っているのは、ライオンだ。
そんな正論に達した素敵な夜だった。
ズワイガニ漁船に長期間乗り組む漁師たちは、漁のはじめは、
東京だと目の飛び出るような末端価格のズワイガニを刺身にしたり焼いたり茹でたりして
食っているが、少しすると飽き、市販のなんて事のないルウが渦巻く、
カレーの鍋にジャガイモやタマネギと一緒に無造作に放り込むのだという。
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by yasunari_suda | 2005-11-06 23:50 | コメディライター旅日記
2005年 11月 05日

11月の第一週あれこれ

◇11月の第一週の日記&雑記

【某日】
朝から晩まで、いろんな原稿を五月雨式に書く。
ぼくのモノを書く脳みそは気まぐれだ。
こういう職業の人間は、概ねそんなものかも知れないけど。
たとえば、FMを聴いていると色んな曲が流れるわけなんだけど、
コメディの脚本を書いている時に相性の悪い曲がある。
または、コメディのアイディアを書いている時にはいい曲が、
コメディの評論を書いている時には合わない、なんてことがある。
事務所で行き詰まると、経堂近辺の喫茶店・カフェをノートPCを持って漂流する。
2年前の夏までは、街路樹という素晴らしい昭和の喫茶店があった。
パパさんが映画の元カメラマン、ママさんが成瀬巳喜男の『浮き雲』にも出演している
元・女優さん。雰囲気のある、コロッケ定食とハンバーグ定食が最高の店だった。
そこで、挽きたてのサービスコーヒー350円を飲みながら随分と仕事をした。
いまは、マレットかアペル。
そんなこんなで22時頃まで頭を動かし続け、書きまくる。
もう限界と思って、グダ〜っとしていると、山名宏和さんから電話。
ちょうど都心で仕事が終わったそう。
経堂の改札で待ち合わせて、久しぶりに八昌!と思ったが、満員のうえに待っている
お客さんもいるそうで、太田尻家へ!
ウマいものを食べながら、ウマい酒を飲みながら、
発想の話、仕事の話、その他の四方山話をして。一日を締めくくる。

【某日】
CGクリエイターの小野さんが自宅に遊びにくる。
アメリカの映像フェス「シーグラフ」にも入選したことのある
飄々とした実力派。まだ20代!
出前の寿司をつまみながら、うちでこの2年ほど盛り上がっている
キャラクター・コメディ製作の相談。
来年の2月〜3月のパイロット版完成を目指す。
ひと通り話した後は、鼻水を垂らしながらヨチヨチ歩く子供を
話のネタにしながら、焼酎を飲む。

【某日】
新しく作った個人ホームページの内容を少しづつ構築している。
90年代の中頃以降に書いた原稿をアルバイトのA君にデータ化してもらい、
これからwww.yasunarisuda.comでも読めるようにする準備。
この10年くらいに書いたものを並べてみると、自分史のようなものがわかって面白い。
いまの仕事が、過去の流れを前提に成り立っていることがよくわかる。
要するに、「種まき」というものが大切なのだ。
いま大日本生ゲノム社では、コメディ的な映像製作を幅広く展開しているが、
その前提として、
20代前半の虎の穴のような会社の武闘派の社長の下での映像修行があった。
この会社での体験は、いまのあらゆる活動の実務処理の基本になっている。
「9時→5時(ナイン・トゥー・ファイブ)」の会社だと紹介されて、
コメディを書くことと二足の草蛙を履こうと入社したら、
「9時→5時(ナイン・トゥー・ファイブ)」は「9時→5時(ナイン・トゥー・ファイブ)」でも、
朝の9時から翌朝5時も誇張ではないというほどの会社で。
「クリエーティブのグリーンベレーとかロボコップみたいになれっ!」と檄を飛ばされ、
回し蹴りや水月近辺への突きに時には意識を失いながら、
企画から台本作成から映像演出の基本、まだHIー8だったハンディ・カメラの操作などの
あらゆること、編集機の操作を含む編集、
番組予算の立て方や経理処理のあらゆること、手形の怖さ、
大阪の老舗飲食店の味やサービスやそこでの立ち居振る舞い、
一流ホテルをビジネス戦略に組み込むこと、芸能界の表と裏、そして英語の能力などを
これ以上ないほど濃く急速に吸収した時期だった。
8歳から18歳まで水泳を中心に培った体力は、そこで全て使い切ったような気さえするが、
あと、モンティ・パイソンを軽々と超える不条理という貴重な経験も。
いまとなっては、大学を早々に辞めて体験しておいて良かったと思っている。
なんせ、朝5時まで仕事してそのまま事務所のソファに倒れ込んで寝ていると
5時まで一緒に仕事していた社長が2時間後の7時に出社してきて、
「なに寝とんねん!」と怒鳴るような環境でしたからね。
「いえ、さっきまで、2時間前まで仕事して寝てないんです」と言い訳すると、
「昨日の仕事をひきずるな!いつも教えとるやろ!」と返ってくるようなというような。
いろんな会社のブランディングやマーケティングに関わることもあるが、
その前提は、会社員としてコピーライターだった頃の経験だろう。
また、経堂系ドットコムという地域密着サイトを趣味でやっているが、
博報堂の『広告』という雑誌の取材で、現代の地域通貨を語る上で欠かせない
重要人物マイケル・リントン氏にカナダのバンクーバー島に会いにいったことも大きい。
リントン氏が、我が家にハンガリー料理を食べにきたのも良い思い出だ。
その他、仕事や遊びを通じて出会った人や書籍やその他の情報が、
数年から十数年を経て、熟成されて、仕事に支える筋肉や知恵やエネルギーになる。
そんなことを考えながら、夕方、妻と育児をバトンタッチ。
夕方から子供と1対1 で過ごすのは、 平日では、週に2回。
子供の行動の変化と進化を読むのは、エネルギーが要るが面白い。
子供は自分よりもエネルギーがある。
ちょっと気を緩めると、負けてしまう。もしくは、いちばんオモシロイ瞬間を見逃してしまう。
或る意味、子供は、大人よりも複雑な人間だ。
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by yasunari_suda | 2005-11-05 13:04 | コメディライター旅日記