人気ブログランキング | 話題のタグを見る

yasunari suda's blog comedy

yscomedy.exblog.jp
ブログトップ
2005年 09月 13日

消費と投票。デザインツールとしても使える通貨。

9.11 の選挙が終わった。
郵政民営化が確実に実施されそうだ。

選挙は終わったけど、ぼくは、毎日が投票日だと思っている。
その投票とは、なにかを買ったり、サービスを受けた時に対価を支払う際の”消費”。
消費は、投票と同じようなものだ。
投票は、特定の候補者や政党を支持する行動。
そして、消費は、特定のメーカーやお店などを支持する行動。

だから、たとえば、ある特定の地域の街並みなどは、その地域の人の
消費=投票の動向によって、ガラリと変わってしまう。
たとえば、カフェひとつをとっても、
住人の大多数が、
大企業が経営する200円のチェーン店のコーヒーを消費=投票するような街では、
コーヒー1杯が350円のユニークな個人経営のカフェは、成り立たない。
街は、空港のショッピング・モールのような大企業のロゴだらけになっていく。
が、住人の少なくない人たちが、
個人経営のカフェの個性と雰囲気が好きで、少し値段は高いけど、
350円の手づくりのコーヒーとお店の人たちや常連さんとのおしゃべりを
楽しみに訪れ、消費=投票するような街は、洒落のある雰囲気が豊かな街になる。
その街に暮らす個人個人の日々の消費=投票が、風景を左右する。
これは、案外、大切なことなのではないかと思う。

住人の大多数が、
大企業が経営する安いマニュアル化されたサービスに走る傾向が進むと、
その地域の労働人口は、当然、大多数の「時給で働くマニュアル労働者」と
少数の「マーケティング理論を駆使する管理職」に二分化される。
それが、いわば、勝ち組ー負け組 という階級分化の正体の1つのような気がする。
ぼくは、そのどちらも非常につまらないと思う。
その2つのジャンルから自由な人種が、どんどん増えて欲しいと思う。

ぼくは、多様性と洒落が好きなので、
やはり日々の消費=投票は、多様性の宿るお店で、おこなうことにしている。
そう考える人が、増えてくると、その地域は、暮らすのが楽しい場所に
なってくる。
通貨は、個人が、住まう地域を心地よい方向にデザインする力を持つ、
デザイン・ツールにもなるんですね〜。

世の中が、前に翻訳した
『ファンキービジネス』(博報堂・刊)みたいになってきた。

経堂系ドットコム も よろしくです。
自分が暮らす街を面白くするのは、自分と気の合う仲間たちなんですね。
大変だけど、ある意味、オモシロイ時代なのかもしれません。

by yasunari_suda | 2005-09-13 15:05 | コメディライター旅日記


<< 経堂のニラ玉      人生の大先輩をペット扱いする >>