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yasunari suda's blog comedy

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2005年 01月 05日

37歳の誕生日。タウリン10万mg!

今日は、37歳の誕生日。
毎年、この1月5日にやってくる。
40才まで、あと3年か、と、ちょっと思う。

柔道三段の理不尽な父親と喧嘩をして家を出てから19年。
自分で稼いだ金を納めるほどのところではないと思い
大学を辞めてから18年。
はじめてショート・コントの台本が500円で売れてから16年。
TVの映像制作とコピーライティングの修行&サラリーマン生活を
経て、勝手にコメディ・ライターの名刺を作ってから11年。
この年末から正月にかけて昔のクリスマス・カードや年賀状を
整理していたら、いろんな記憶が蘇り、感慨深いものがありました。
遠くハンガリーから、毎年、ニュー・イヤーを祝福してくれる家族。
新潟で地震と聞いて、夜中に電話をくれるロンドンの友人。
このブログを発見して連絡をくれる、かつての同僚や先輩。
ちょっと暇だからと、経堂の飲み屋から電話をくれる友人たち。
そして、経堂での出会いが縁で出来た家族。
いろんなことをしながら増殖してきた人の関係性は、想像を超えて
いろんなことになっていってる。
しかも、なんだか変な仕事をしているし。
朝から晩まで仕事として、笑いのことを考えて書いている不思議。

朝、10時半に事務所。
お正月から掛かっている生ゲノム社 制作番組3本の脚本。

すると、お昼頃、
デザイナーの宮坂さんが、健康ドリンクのケースを持ってきてくださった。
昨年CMの仕事をしたクライアントさんからのお歳暮のお裾分け。
1本タウリン1000mg配合が、合計100本。
ということは、タウリン10万mgだ!
すごいっ!
ありがとうございました!

脚本に反映するギャグを考えようと、すずらん通りを歩く。
たまたま空いていたので、行列のできるラーメン店「英」に
久しぶりに入ってみる。
すずらん通りの北側、経堂北教会の側に住んでいた7〜8年前は、
いつでも座れたので、よく仕事の合間に食べにきた。
いまはスゴイことになっている。
同じく7〜8年前、ある美容室で、英の店主の話を聞いたことがある。
たしか、長野から出てきて頑張っている空手の達人なのだとか。
昔通っていた店が流行って、なんだかうれしい。
ラーメンは、変わらず美味しかったです。
トッピングのキャベツは、大正解。
お店の雰囲気も売れる前とまったく変わらず、きびきび清潔な感じ。
お店を出ると、もう行列ができはじめている。ラッキーだった。

すずらん通りを北上すると、渥美清そっくりの人が革ジャンを着て
自転車に乗っている。
炉端焼き『三貴』の大将だった。すれ違いながら新年の挨拶。
本当に渥美清そっくりなんです。
ここの朝鮮半島のコラーゲンの固まりのようなハム、
「ピョンユック」は絶品。

すずらん通りを左折。街路樹を通り過ぎて、暫く、らかん亭の前で
仕込み作業中のマッキーこと、店長の牧田さんとバッタリ。
しばらく立ち話。魚をやっているお店は、お店の営業時間以外に
いかに長時間働いていることか。

顔なじみのカフェに行こうとしたが、話し込んでしまうと
仕事ができないので、経堂駅構内のエクセルシオール・カフェで
ノート・ブックを広げて、コーヒーをすすりながら執筆。
かなりはかどる。
この日のエクセルシオール・カフェは、母と娘の二人連れが多い。
50〜60代前半までの母親に20〜30代前半までの娘の組み合わせ。
いきつけの散髪屋さんによると、
もとから経堂に住んでいる家族(つまり一からお父さんが土地を
買って家を建てたのではなく、前の世代から相続した、もしくは
相続する予定の土地に住んでいる)には、母と娘がずーっと友人の
ように仲良しの場合が、比率的に多いような気がするらしい。
実は、この現象。ぼくも数年前から注目していること。
ファッションは、どちらも地味系。
出没するお店の傾向。すずらん通りにあった蕎麦屋・田村庵には、
このトライブは、よくいたと思う。
あとは具体的な店の名前は、いまは差し控えたい。
静かないい店が多いです。
しかし、個々の親子同士のネットワークが広がって、 トライブ化
することは、まずない感じ。
この母娘トライブは、あまり地元と交わらず、
経堂では、自宅と小田急OXか大丸ピーコック+α、
幾つかの点を足がかりに生きているように見える。
しかし、面白いのは、相続した土地に暮らしていても、商売を営む家庭の
娘は、なぜか自立が早く、母親と友達みたいになったりしない点。
なんでだろう。

事務所に戻って執筆の続き、
夜、映像演出のふっしーが来る。
役者/イラストレーター/漫画家など、いろんな肩書きを持つ奇人、
西島くんと打ち合わせをしている。
なんか変なことを企んでいるようだ。出来上がりが楽しみ。
打ち合わせ終りで、西島くんが、さっそくタウリン補給。
『ヤング・チャンピオン』に、たまに載っている彼の漫画は、かなり笑えます。

西島くんが帰り、ふっしーと食事に出る。
経堂西通りをさらに西に行った、お好み焼き「ぼんち」。
ここのお好み焼きは、べたっとせず、ふわっとした上品な仕上がり。
入ると、おかあさんが、さっき関西系某人気バンドの人がいたと教えてくれた。
やっぱり、本場の味が忘れられない関西人は、正月早々ここに来る。
このお店は、昔、関西の商店街には必ずあった「おっちゃん・おばちゃん」の
お好み焼き屋のスタイルそのままのお店だ。
ちなみにご夫婦ともに大阪人。

実は、悲しいことに、その手の店は、関西では、バス通りというバス通りに
展開する大型ショッピング・センターやファミリーレストランなどの
大型飲食チェーン店の圧力による商店街の荒廃とともに、急速に減っている。
それは、アメリカ合衆国で、マクドナルドなどのファスト・フード産業が、
食肉産業を完全にマニュアル化したため、草原で牛の群れを追っていた
誇り高きカウボーイたちが、ブロイラー工場のように牛を育てるパートタイム
労働者の地位に追いやられてしまった現象にも非常に近い。
やはり、日々の消費は投票のようなものだと思う。
店や人を選んでお金を使うことは、非常に大切な行為で、
多くの人がチェーン店にばかりお金を使っていると、街の風景は、
空港の国際線待ち合いロビーのように画一的なものになってしまうような
気がしてならない。
‥‥‥参考になる本です
『変わる商店街』(岩波新書・中沢孝夫)
『ファストフードが世界を食いつくす』(エリック・シュローサー著/草思社)

そんなことは置いといて、「ぼんち」のエビ玉は今日も絶品。
おとうさんの釣り話もおかあさんの育児論もユーモアたっぷりで
本当に楽しい夕餉。
お好み焼きをツマミながら、ふっしーと数年来温めてきた流れの企画に
ついてブレスト。彼が良いアイディアを出してきた。そして膨らんだ。
企画の神が舞い降りた高揚感があった。4月から始動しましょう。

事務所に戻り、脚本の続き。
朝が近くなった頃、完成。送信。

by yasunari_suda | 2005-01-05 13:11 | コメディライター旅日記


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